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「あなたの人生はあなたが主役」

「あなたの人生はあなたが主役」

日本で唯一の「ビッグファイブを使った地方公務員むけキャリアコンサルタント」がお送りする「幸せのメソッド」

3回目は「あなたの人生はあなたが主役」=「人生はRPG(ロールプレイングゲーム)論」についての考察です。

自分が地方公務員だったときのパーソナリティ

 私は2016年の3月に岩手県のある自治体を退職しました。

 自分でいうのもなんですが、賞罰も受けず、大きな問題も起こさず真面目な公務員だったと思います。

 その頃は「ビッグファイブ」の存在すら知りませんでしたが、パーソナリティでいえば、イベントは好きでしたが、パーティが好きなわけでもなく自分から話しかける方でもなかったので「外向性」は普通だったと思います。

 ストレスを抱えて十二指腸潰瘍になったくらいなので「神経症傾向」は多分高く、机は乱雑だったけど責任感は強かったので「誠実性」は普通。

 人に嫌われるのがイヤなので、仕事では自己主張せず周りの意見を尊重し、うまく仕事を回していきたいと思っていたので「協調性」のうちでも「同調性」がめちゃくちゃ高くて、

「創造的な仕事」はしたいと思っていたけれど、「現場に出ない」「各部署」の調整役として仕事をしなければならなかったので、「経験への開放性」は低かったと思います。

何でやめちゃったんだろう???

これはあくまでも6年前のパーソナリティの話。

行動遺伝学によれば、パーソナリティは遺伝が50%以上らしいので、生まれ持って変わらない性格は50%はあるとしても、23年間の公務員生活で形成されてきたパーソナリティも多分にあると思います。

一方で、自分が好きで得意な「イベント」とか「現場でのコミュニケーション」、「創造的な企画」などがなかなかできない環境だったので、やりたいこととやらなきゃいけないことのギャップに悩んでいたのかもしれません。 

で、結局退職するわけですが、同僚、部下から「何でやめるんですか?」とよく聞かれました。

当時は「やりたいことがあるから・・・」ととりあえず話していたのですが、やりたいことってなんだったんだろう???

歩み始めた「冒険の旅」

 地方公務員をやめたときのことを振り返ってみると、「なんかこのまま公務員続けててもなぁ・・・やりたいこともできそうにないしなぁ・・・俺の人生どうなるんだろうなぁ・・・」といった漠然とした将来への不安がありました。

 もちろん収入はゼロになるし、その当時小学生だった子どもが2人もいるし、将来への生活の不安もありました。

でもやっぱり、「自分が自分であり続けられないことへの不安」の方が勝ってしまいました。

 その後、現在(2021年9月)までの5年半、公務員生活とは比べ物にならないくらいの「経験」を経て思ったことがあります。

 「あー人生ってロールプレイングゲームじゃね」

 5年半の数々の失敗と少しの成功の話は、「しくじり先生」としてまたいつかご紹介するとして、やっと自分がロールプレイングゲーム(RPG)の主人公として人生を攻略しはじめてきたなーという実感があります。

 RPGと言っても「ドラクエ」くらいしかやったことがないのでアレですが、主人公である「私」は勇者?商人?武闘家?かわかりませんが、いずれ武器をもって旅に出ます。

 今自分の武器はとりあえず「ビッグファイブ」としておきましょう。

 それをもって、敵を倒して経験値を積みます。

 

 自分の「敵」、それは自分が理想とする世の中に反対する「世界」

 

 例えば、変わらない変えようとしないまわりの「慣習」や「慣例」。

 それから、「旧態依然」として外からの新規参入を拒む「既得権益」。

 そして、どうでもいい創造性のない「クソ仕事=(Bullshit jobs)」」

 次に、安定してリスクを冒さない「現状維持」。

 最後に、自由な発想を拒む「固定概念」。

 自分の敵は、勝手に「カ・キ・ク・ケ・コ」と決めて冒険の旅を続けている気持ちになっています。

 

 その冒険では自分が主役。

 でも自分の力だけでは敵は倒せないので、心ある人たちとパーティを組み、敵を倒して経験値を上げていきます。

  

 そうするとまた新たな「敵」が!

 今度はさらに手ごわい「敵」がやってきます。

 でも公務員時代から数段アップした「経験値」が次なる「敵」を倒す勇気を与えてくれます。

 そうやって冒険の旅は続いていきます。

自分が主役の人生を

 自分の例を挙げて「人生はRPG」論についてお話してきました。

 

 ちなみに、ビッグファイブ診断ツールを使って今の自分のパーソナリティを調べてみました。

 そうすると、「外向性」と「経験への開放性」、「協調性(同調性)」の数値が高く、「誠実性」と「神経症傾向」の数値が低くなっていました。

 地方公務員時代とは異なるパーソナリティになっているのがわかります。

 さまざまな経験が「高い外向性」と「高い経験への開放性」になったんだなぁと思います。一方で仕事場がいつも乱雑なのは、同僚や上司などの周りの目を気にする「協調性(同調性)」の必要がなくなったので、「低い誠実性」が本領を発揮してきたともいえる訳です。

 いすれにせよ、自分らしい場所で自分のパーソナリティの特徴をフルに使っている生き方をしている実感はします。

 ここで、間違ってほしくないのは、地方公務員の皆さんに私のように退職したら幸せになれると言っている訳ではないということです。

 「地方公務員としてもっと経験値を上げ、貢献することができたのではないか?」そう後悔しているところもあります。

 地方公務員のままで「生きがい」が見つけられたらそれに越したことはない。

 本当にそう思っています。

 ただ地方公務員の多くの方が「仕事」や「健康」、「人間関係」その他多くのことで悩んでいるのも事実です。

 そんなときに「自分が人生の主役となるために」どうしたらいいか考えることは決して無駄なことではありません。いや、とても必要なことに違いありません。

 『274Labo』では、そんなあなたのサポートをしていきたいと考えています。

 ご相談お待ちしております。